これ、なんだかわかりますか?
2019/03/12
富山市新庄、藤ノ木校下にある まきのピアノ教室 講師の牧野尚美です。
なんだかくねくねしてますね。
この方向のほうがわかりやすいですかね?
もうわかりますね?
ピアノの鍵盤でした〜。
ピアノって外側の箱と、大事なメカニックの中身の部分に分かれるんですね。
おもしろい!
ここはNPO法人が管理している旧小羽小学校の校長室だった場所です。
使われなくなってしまったこの場所を、ライブ会場に生まれ変わらせようとしています。
ピアノの外側の箱の部分は、体育館から校長室にすでに運び込まれていました。
グランドピアノの引越し作業はこちら
「へい、いらっしゃーい」とか言いながら、調律師の竹田さんが、おちゃめに何か切っています。
ピアノの鍵盤の歯茎(笑)の部分がささくれ立って指に引っかかるので、滑らかに磨いて整える作業中でした。
鍵盤のタッチの調整は、薄紙1枚の差を見逃さない
ピアノの大事な中身の部分が、竹田楽器さんのもと、大々的なメンテナンスを終えて戻ってきました。
不均一だった鍵盤のタッチが、薄紙1枚の差を調整することで、非常に繊細な打鍵の変化もそのまま楽器に伝わるようになりました。
整音の工程 音色や響きのバランスを整える作業
帰ってきたばかりのとき、ピアノの音色はまだぺちゃんとしていました。
ピンピン、つんつんとして、響きがあまりない薄っぺらい音色です。
鍵盤を触ると一瞬でハンマーに伝わってしまい、打鍵のスピード、力加減を工夫する間もないうちに音色が決まってしまう感じです。
ハンマーのフェルト部分が長年使用しているうちに、弦の溝が深くなったり、潰れて固くなってしまったためだそうです。
この後、調律師さんが半日がかりの作業を4,5回かけて、丁寧に音作りをしてくださいました。
ハンマーの表面部分を紙ヤスリなどで削って内側の面を出したり、アイスピックのような道具でサクサク突き刺して柔らかくすることで、打鍵の伝わり方が随分と変わり、音色も豊かに響くようになりました。
この空間の大きさや、ノスタルジックな校舎の雰囲気に合うように、全体的に柔らかく抑えた優しい音色をリクエストすると、大満足の素晴らしい音色に仕上げてくださいました。
小羽のライブスペース、これでピアノの準備はすべて整いました。
皆さんにご披露できるのが楽しみです。
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